【イタリア】 オオカミ対策に「シヴァス・カンガル犬」

イタリアのトスカーナ地方で、羊の群れがオオカミに襲われており、実施されている措置が不十分であることを受けて、シヴァス・カンガル犬という種類の犬の利用が呼びかけられた。

【イタリア】 オオカミ対策に「シヴァス・カンガル犬」

 

最後にシエーナ近郊にある農場で羊70匹がオオカミに襲われた結果死亡したことを受けて、トスカーナ州議会のロベルト・サルヴィーニ議員は、以前にも言及したカンガル犬を使った解決策を再び提案した。

政党「同盟」所属の州議会議員であるサルヴィーニ議員は、

「オオカミ対策で金網を張る方法は役に立たなかった。群れの管理と保護のために連れてこられた犬も、捕食性の動物を見るとすぐに逃げてしまう。常に繰り返されるこれらの事件に対処するためにすばらしい見本となるシヴァス・カンガル犬の導入を提案したことがあったが、これは重視されなかった」と述べた。

サルヴィーニ議員は7月に行った発言でも、トスカーナ州におけるオオカミの増加に関する調査を行い、この調査の結果、最良の対策がシヴァス・カンガル犬であることを特定したと語っている。

サルヴィーニ議員は、

「カンガル犬は、群れを捕食性の動物から守る能力を持っている。トルコ原産のこの犬種にはすばらしい体力があり、80キログラム以上の体重でオオカミやオオカミ交配種に立ち向かって倒すことができる」と述べている。

イタリアではオオカミが保護されていることにより、殺害は許可されていない。

一部地域では近年オオカミの数が増加して群れに被害を与えていることにより、オオカミ駆除の計画が発表されたものの、この計画は環境省に阻まれた。

昨年(2017年)も同国にいるオオカミの5パーセントを駆除することが計画されたものの、この計画も動物愛護家たちの反発を受けて保留となった。

イタリア農業生産者協会コルディレッティは、オオカミの襲撃が畜産農家に大きな被害をもたらしていると明かし、この被害の費用が補填されるよう財源の増加を求めている。

イタリアでは過去にオオカミの数が非常に減少して1960年代に100頭になったことを受けて、1971年にオオカミは保護下に置かれ、狩猟が禁止されている。

この措置のおかげで同国のオオカミの数は増加し、現在約1600頭に達したとされている。

 

(2018年9月20日)



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