「トルコの窓から見た中東」 第39回

国連はここ数年間で行ってきた、また行ってこなかったことにより、国際領域で様々な批判を受けています。私たちも今回、国連の今の状況と改革の必要性について分析します。

「トルコの窓から見た中東」 第39回

国連の条件を調べてみると、国連の基本的な設立理由は、戦争を防ぎ、平和を定着させ、国際的な安全保障を脅かすあらゆる政治的・精神的・社会的・文化的問題に対する解決策を模索する活動を行うことだということがわかります。この基本的な目的と原則は、世界中の人々が経験した悲痛な二大大戦の後に、新たな苦痛が再び生じるのを阻止する目的で生まれました。国連には6つの基本的機構があります。それは、総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所、事務総局です。

国連総会の枠内で、国連の全加盟国は毎年9月にニューヨークに集合し、懸念の元となっている国際問題を議論します。また、国連を国際政治の現状により適合させるための再構築に関する考えを共有します。毎年行われるこれらの会議は、同時に各首脳が公式会議の会合の間にお互いに様々な会談を行う機会を与えています。各国間で行われる多くの非公式の二者会談と国連の最も強力な加盟国の首脳が総会の演壇で行う演説は、国際世論から特別な関心を惹きつけています。

今日、世界各地に分散した様々な国連の組織に勤める人員は、およそ4万人います。年間およそ400億ドル(約4兆5000億円)の予算があります。国連の司令のもとにはおよそ10万人の軍隊があり、また国連は軍事衝突が起こっている様々な地域で多くの平和保護活動を行っています。国連条約の内容にある任務として、平和保護活動ではなくとも、国連は1950年代後半から今日までこのように多くの任務を行ってきました。東西陣営の間の緊張の解消と、国際安全保障に関し増加する国家の内政問題を考慮に入れると、冷戦期に比べて、ここ25年間でこのような活動の数は急速に増えました。

国連は設立時から今日まで様々な議論の的となっているものの、国際領域の協力、そしてこの協力活動の制度化の名のもとに、非常に重要な役割を担ってきました。国連の設立とともに、諸々の国際組織は国際生活の必須の役割を担うようになりました。一方、1945年の国連設立の後に、国際政治は、国際関係のルールや機構を、それに続く何十年もの間、第二次世界大戦の勝利を当てはめる形で設計されました。この理由からも、国連は、軍事衝突を終わらせる機構には一切なれなかったのです。必要な改革が行われなければ今後もそのままです。

国連の基本的な機能は、国際問題の解決策を簡単に、低予算で見出す土台を作ることです。それを可能にするためには、遅くなってしまわないうちに踏み出すべきいくつかの歩みがあります。国連安全保障理事会の常任理事国の5か国は、国連を、自身の利益を守り、自身が世界全体で占める場を保護し続けられるプラットフォームとしてみなすことをやめるべきです。でなければ、国連の機能と、世界平和と安全に対する潜在的な貢献も、限りがあるままになってしまいます。あらゆる欠陥にもかかわらず、国連は国際領域で最大の正当性を持つ国際機構プラットフォームとみなされ続けています。国連のこの正当性が今後何十年も続いていくようにするためには、変化する世界の条件と国連の改革への必要性を、拒否権を持つ5大国も理解し、敬意を払うべきです。

 

今後の過程で行われる改革により、国連とその支部を、世界の欧米以外の拡大する勢力にさらに活動領域を提供する形で再び設計する必要があります。国連は、今日の世界に台頭している新たな勢力の動きも、必ずその内部に反映させるべきです。ドイツ、インド、日本、ブラジル、トルコその他の拡大する勢力は、総会によって選出されるのを待っており、安全保障理事会に2年間、非常任理事国としてしか加盟することができません。しかし、この国々とほぼ同じ尺度の国々から成る安全保障理事会の常任理事国イギリスとフランスには今もなお拒否権があります。これは明らかな不公平です。この不公平を直ちに解消し、ドイツ、インド、日本、ブラジル、トルコのような国も国連安全保障理事会の常任理事国として代表されるべきです。なぜならトルコ共和国のレジェプ・ターイプ・エルドアン大統領も事あるごとに述べているように、「世界は5か国より大きい」からです。

アタテュルク大学国際関係学部ジェミル・ドアチ・イペク博士の見解をお伝えしました。



注目ニュース